ぼてぢゅう@京都と、我が家

11-03,2016

私が不動で日本一と思うお好み焼き屋さんです。京都のぼてぢゅう。



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現在各地にあるぼてぢゅうのすべては大阪のミナミが発祥なのですが、そこから3つの流派(?)に別れ、ひとつは大阪でチェーン展開しているグループ、もうひとつは名古屋、そしてここ京都。京都はこの店たったひとつで、ぼてぢゅうの看板をずっと守ってこられました。









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京都のぼてぢゅうは昭和51年にできたんだそうです。
私が産まれたのがそのちょっと後。
ウチはほとんど外食をしない家だったのですが、たまに行く店といえばいつもきまった店ばかりで、その一つがここぼてぢゅうでした。



私が子供のころ、ぼてぢゅうはとてもはやっていて、カウンター席はいつもいっぱいでした。
不思議なことに一番に思い出せるのは、奥の待合席に座って眺める満席のカウンターテーブル。
いい匂いをかぎながら、早く順番が来ないかなぁと待っている時のなんともいえない苦しさなんです(笑)
ガヤガヤ賑やかな店内と、お好み焼きのにおい。
鉄板から上がる湯気が、薄暗い店内のライトに透けて見える煙っぽいようすとか。
いざ席があいて、食べた時のことってあんまり覚えていないんです。



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有り難いことに店は当時と変わりがなく、店構えや、名物ともいうべき長い鉄板、年期が入ってツヤが出た木のカウンターテーブルと、その背中の壁にしつらえられている荷物置きなど、すべて自分が子供の時のまま今もあるんです。
懐かしい場所が時代とともにどんどん消えて行く中、こんなお店かなり貴重になってきました。



お姉さんが目の前の鉄板で焼いてくれるのを眺めながら、ちょっとおしゃべりをして。
昔は家族で来ていたけれど、大人になった今は一人で来るようになりました。



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この時は贅沢に、ミックスの焼きそばとミックスのお好み焼きを半分ずつ食べても千円くらい。
ミックスに入る海鮮が美味しいんです。イカは特に、サクッとした歯切れでうまみがあって。
残り半分ずつは持ち帰りにしてもらいました。



他に豚玉など持ち帰り。
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父は父で来ているみたいです。
お姉さんに「お父さん、恰好良いね」と褒めていただきました。
もうおじいちゃんみたいな歳になっちゃって、そんなこと他人に言われるような人じゃあないのに。
へんなの。父はまるで他人のような人なのに、嬉しかったです。



まだ熱々のお土産を持って実家へ行き、それを伝えたら
『そうか』
って、普通に返事してたけど嬉しそうでした。



母の具合が悪くなってもう1年以上になります。
具合が悪いといっても、家の中で自分のことは自分でしているのでご心配はいらないのですが、
父がまたぼてぢゅうに行き出したのは、そんな事情があってのことでした。
毎回、お土産を包んでもらって、家に帰る。
ぼてぢゅうがあってよかったね、お父さん。



大阪にはお好み焼き屋さんがいっぱいいっぱいあるけれど、越してきてからひとつも行ったことがなくて。
きっとどこで食べても、子どもの時から食べていたココの味にはかなわないと思うんで。



そういえば昔、あーぼてぢゅうがある!と梅田の店へはいってみたことがありましたが、味もメニューもぜんぜん違うし、当時はのれん分けの事情を知りませんでしたけれど、察するに別物だとはわかりましたね。



代わりがいない京都の店、昔みたいな満席を見たことがなくて、そのうちなくなっちゃうのではとヒヤヒヤしています。
せめて我が家は、せっせと利用させてもらうことにします。

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