映画『アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男』

02-14,2017

アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男
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久しぶりのドイツ映画です。東京でレイトショーででも見ようかなと思っていたのですが、一日中歩き回ったあと夜9時スタートの映画を見る元気などあろうはずもなく・・
こっちで後回しにしているうち、とうとう大阪も最終週に!



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前の週は朝・夜と1日2回上映されていたのに、最終週はこんなん



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プギャー
朝しかない!



面倒くさくなってきてやめようかと思うも、
せっかく久しぶりに見たいと思ったので突撃だー。
夫にはまたそんなナチみたいなのをとバカにされるも
意外と観客は多かった。



<ネタバレを含んでいますので、これから観るところだ!という方はここでさようなら~>



邦題が『アイヒマンを追え!』なのですが、アドルフ・アイヒマンについての描写はほとんど出てきません。



独題『Der Staat gegen Fritz Bauer』
英題『The People VS. Fritz Bauer』
『ドイツvsフリッツバウアー』ってところでしょうか。
アイヒマン捕獲に至るまでの、フリッツバウアーの闘いです。



ナチ親衛隊の隊員でホロコーストに大きく関与したアイヒマン。
戦後15年の潜伏生活から発見され、エルサレムで裁判にかけられ、絞首刑に処されたことは私たちの知るところです。
アイヒマンはモサド(世界最強とも言われるイスラエルの諜報機関)によってブエノスアイレスで捕らえらたのですが、「アイヒマンがブエノスアイレスにいる」という情報をモサドに渡したのが、映画の主人公である検事フリッツバウアーでした。



1950年代後半、フリッツバウアーはアイヒマンの消息を知ることになるのですが、
当時のドイツは、まだ政府や大企業の要職にナチの残党がうようよいる状態。
独題『Der Staat gegen Fritz Bauer』
まさに『国家に立ち向かうフリッツバウアー』
その闘いが描かれています。



残念に感じたのは、
本作では、『同性愛は犯罪』という時代だった、というのはよくわかりましたが、
同性愛のエピソードに重きが置かれているため、フリッツバウアーの生涯をかけた正義の闘いについての描写が物足りなかった。
それと、
フリッツバウアーがナチの残党を探し出すことに執着したのは、復讐心なのか。それとも正義感によるものなのか。
正義感なのだというのはわかるのですが、フリッツバウアーがユダヤ系であるがゆえに、そこを明確にしてほしかった。



学んだのは
・公にされる情報はパフォーマンスの可能性がある。
ということ。
私はひねくれているから、報道されることをまんまと信用してはいけないと思っているけれど
フリッツバウアーが記者会見でアイヒマンの嘘の居所を発表したことで、メディアを利用して敵を欺く手法でもあるのだと思った。
やっぱりニュースの内容は鵜呑みにしてはいけない。
特に国と国の間に起こっていることなんて、公にできない部分がほとんどだろうな。



『アイヒマンをドイツで裁く』というフリッツバウアーの思いはかないませんでした。
アイヒマン逮捕に彼が関わったことについては、彼の死後10年経ってようやく明らかになったことです。
戦後ドイツの深すぎる闇、その一部が垣間見えるような作品でありました。

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